レポート





江戸川野遊び道場/葛西臨海公園で

 05年1月8日、飛び切り寒い午前10時に京葉線・葛西臨海公園駅に集合。野鳥観察園でまずは冬の水鳥の代表選手・カモ類を見る。

 
  

 池に点々と見えるのは海のカモ・ホシハジロ。エサ取りを終えてのんびりとくつろいでいるところです。背後の丸い建物が野鳥観察舎で、そこからオオタカの若鳥(背中を見せていた)を、さらに間近まで旋回してきたノスリがオオタカの隣とも言える木に止まったところなどたっぷりと観察できて、ラッキーでした。  江戸川が海に出る河口部分を見、ここではハジロカイツブリの姿もいくつか見られました。また対岸の土手上でトビが死んだ魚?らしきものをむさぼり食う様、それをうらやましげにそばで見るカモメ(セグロカモメ?)なども見られて、なかなかに興味深いでした。

 午後は葛西臨海水族園で魚の観察。巨大な水槽で泳ぐマグロ類やサメ、世界の魚、東京湾の魚、渚の生き物などできるだけ実際の状況に似せた水槽で魚を見られるのは思った以上に面白いでした。クロマグロやキハダマグロの餌付けも迫力満点、その上、マグロの習性や体の仕組みなどについてもていねいな説明があり、日頃目にすることの出来ない魚を間近に観察できました。現在、動物園や水族館など生きた動物の展示についていろいろな問題点を指摘される状況で、確かに人工的な施設に閉じ込める問題など人間の利己主義ではあるけれど、一度も目にしないものへは働かせたくても想像力に限度があり、親近感もわかないからやはりこういう施設も必要かも・・・というよりも、単純に楽しいでした。







ミニ勉強会と懇親会

 12月18日、松戸市市民会館会議室で年末恒例のミニ勉強会と懇親会を行ないました。江戸川流域の諸問題からカエル、トンボの調査報告、利根川・江戸川流域ネットワークの活動報告などをおこないました。

    
トネド・ネットについて説明する橘さん         独演会状態の「とし」

 思いがけず多くの参加者に資料も足りなくなったりと不手際もあって、御迷惑をおかけしてしましたが、盛会に「とし」は御機嫌でした。
懇親会もいつものことながら、盛り上がり、参加者の自己紹介など笑いの絶えない楽しい一時を過ごすことができました。ご参加の皆様、お疲れさまでした。





晩秋の谷津田と手賀沼

 11月28日、観察会にはもってこいの快晴となり、参加者も40数名とにぎやか。我孫子駅からひと駅、成田線の無人駅・東我孫子駅に集合した一行は我孫子市に残る谷津田、岡発戸を訪ねた。



 我孫子市が保全に取り組むここ岡発戸は、細長い谷津田の多くが休耕地となり、ガマ、ヨシが茂るが、その中に何枚か現役の田んぼもある。谷津田観察のマナーなどを記した看板やカエル池などもつくられている。谷津田を囲む林縁の樹木を見て歩いた。季節を変えて訪ねると、四季それぞれの自然に触れ合えるおすすめの地といえそうだ。保全の手法にはまだ問題もあるが、しかし、市として積極的に保全に取り組む姿勢は大いに評価したい。
岡発戸から五本松公園を経て、手賀沼畔へ。我孫子市の鳥、オオバンをはじめ、マガモ、コガモも湖畔沿いに見られ、さらに誰が放したか、南米原産のバリケンも何羽もいるではいか。なんとも奇怪なその顔が印象に残った。湖畔沿いに我孫子駅まで歩き、いつもより早めの解散となった。





江戸川をのんびり歩く

10月24日の観察会は幸い、久々の快晴となりました。今回は松戸駅で第一陣が集合、馬橋乗り換えで流山鉄道の「流山駅」で参加者が全員集合!。ここから10月観察会はスタート。長らく雨の続く天気で、その上に新潟の地震と気のめいる感じだったので、ともかく晴れ間はありがたい。



増水して川幅の広がった江戸川

 まずは江戸川畔に出て、度重なる台風で川幅が通常より倍以上に広がった大河・江戸川を見る。対岸の岸辺の木々が川のまん中に連なる光景はなかなか見られない貴重なもの。河川敷が増水時の水を受け止める役割をはたしている。少し水が引いたところでは、ユリカモメやサギがエサをせっせと捕っていた。

いったん川から離れて、流山の町並みを歩く。目下TVの「新撰組」にあやかろうと、近藤勇陣屋跡など観光スポットとなり、賑わっている。古い町並みの中の小林一茶ゆかりの双樹記念館、珍しいマメヅタが見られる杜のアトリエ、流山の地名の由来となったという赤城神社をめぐり、再び江戸川土手に出る。土手に腰をおろしてお昼を食べていると、すぐ近くでチョウゲンボウがじっくり見られた。

 午後は土手を歩いて、松戸を目指し、その間に主水地先の中ノ島や古ヶ崎浄化施設についての説明を聞く。最後は赤圦樋門でかつて、汚れた水がここから江戸川へ流れ出て、金町浄水場のまずい水の元凶といわれていたことなどの説明もあった。現在は古ヶ崎浄化施設で坂川の水を浄化し、一部を市内の坂川に循環させることで、水質も良くなり、魚や水草など数多く見られるようになっている。また、栗山浄水場より下流で江戸川へ坂川がそそぐことで、江戸川原水が改善されているなど水事情についても学び、いつもより少々早い時間に解散した。







☆印旛沼周辺探訪

 9月24日、久々の定例観察会(7月はシンポジウム、8月は夏休み)は、あいにく天気が思わしくない。にもかかわらず、印旛日本医大駅には40名近いの参加者が集まりました。  まずは印旛村の松虫寺へ。ここは天平17年開基と伝えられる古寺。聖武天皇の皇女・松虫姫にまつわる由来のある寺の奥には松虫姫の御廟もある。なかなかに趣深いところ。  ここから下って田園地帯に出る。すでに稲刈りを終えた田は二番穂が出て、一見田植え直後の緑のよう。小雨降る中を、田をとりまく林縁などを観察しながら歩く。ガマズミやらエビヅルなど、シイの実など見て味わって、落ちているクリなども拾って、秋の観察会はなかなかに実益が多い。  キバナアキギリの群落を発見。珍しいので思わず撮影。

 
    松虫寺にて 


    
  キバナアキギリの群落

 林縁の樹木に止まるマイコアカネを代わる代わる観察したり、「これはミズナラ?ナラガシワ?」と葉やドングリを子細に点検したりで、なかなか進まない。そのうち、雨も激しくなり、最初の予定コースを端折って畔を突っ切り印旛疎水路を渡って、水神の森へ。ここの黒松十数本はみごとである。幕府へ村の窮状を直訴に行く佐倉宗吾郎を対岸へ渡すのに協力した船頭・甚兵衛にちなむ甚兵衛公園として整備されているここで、昼食。

  
    マイコアカネを覗き込む参加者 

    
    麻賀多神社の大杉を見学

 雨も小降りに戻り、度重なる干拓事業によって一見川のような印旛沼を眺めたのち、ふたたび田園地帯を歩き、麻賀多神社へ。ここの大杉は幹回り9mもありなかなかに堂々とした立派なもの。ただし、関東一というのは少々大げさであるが・・・。最後に宗吾霊堂に立ち寄り、宗吾参道駅で解散。全行程13kmを歩き通したのでした。





☆江戸川でハゼ釣り

  

何が釣れたかな?         

 9月19日、3連休の中日の午後、江戸川野遊び道場は江戸川でハゼ釣りを行ないました。昨年もやったので、それぞれに持参の釣り竿を準備して、Let' try! しかし、この日、風が強く、条件的にはよろしくない。それにコイ釣りの大人も大勢すでに竿を出していて、子どもがうろちょろするのは迷惑そう。で、遠慮しいしい場所探し。最初は思うように竿を投げられない子も、リールを上手く扱えない子も、糸がからんでしまう子も続出。それでもあきらめずに、頑張って、最後は上手く竿を振れるようになり、リールの扱いをマスターしたり、と、みなそれぞれに釣果はさておき、収穫を得た様子。中には家族で数匹のハゼを釣り上げた一家、ボラやセイゴが釣れた親子など、それなりに楽しんだ様子でした。





☆夜の闇を体験しよう



「暗くなるまで待って」、しばしの時間待ち


 江戸川野遊び道場で初めての試みとして「夜の闇を体験する」企画を7月31日に行なった。午後6時、印西牧ノ原駅集合、しかし、まだ闇にはほど遠い、明るい夕方の情景。駅から谷津田に向かって歩き、ひとまず台地のはずれのミニ神社で出席を取り、本日の説明など行なって、暗くなるのを待つ。全員揃ったところで、台地下におり、谷津田周辺の斜面林にそって歩く。大きな満月が登り出した。それにしても、空に明るさが残っていて、なかなか星も見えない。ここは5月に小川の生き物観察に来る場所だが、季節と時間が、特に時間がまったく違うので印象もまったく違う・・・。同じ場所とは思えないかも・・・・。

 早速、クヌギの樹液に集まるカブトムシ発見。なんと、スズメバチも、カナブンも集まって来て、にぎやかだ。別のコナラにはコクワガタが・・・、また吃驚するような大きなムカデも発見。夜に活動する生き物の世界を垣間見ることが出来た。あちこち懐中電灯で照らして見ながら歩いていると、あれれ、予定より遠くまで歩いてしまった。帰り道、田んぼに光るものが・・・・。ホタルだぁ〜。本当に小さくてはかなげに光るヘイケボタルがいくつか、そこここに見られてラッキー!!!最後に暗闇体験として屋敷林の茂る道を通り抜けて8時半、予定終了。ようやく本格的な闇が谷津田をも包みはじめた。初めて試みはなかなか楽しかったと主催者は満足したのでした。





☆江戸川放水路で野遊び道場



 行徳可動堰から下は東京湾のワンドともいえる部分。一見すると形状は川のようですが、ここは東京湾の海水がはいる海なので、海の生き物が観察できる貴重な場所。潮の満ち干で干潟も出現します。7月17日は大潮で、到着した時には広い干潟が出ていましたが、その一部は泥干潟でかなりもぐりやすい。ということで、干潟におりた途端に身動きとれなくなるひとも出たのでした。でも、何ごとも体で実感することは大切でしょう。



 泥干潟で思い思いに潮干狩り。一番多いのがオキシジミ。これはもう手当りしだいではあるけれど、味はイマイチとか。運よくアサリ、アオヤギ、ムラサキイガイ、サルボウガイを掘りあてたらラッキー!!



博物館で新しくつくったばかりの地引き網の初使用。子どもたちが引いてみると、マハゼ、テナガエビ、シラタエビ、ヤマトオサガニ、マメコブシガニなどけっこう入って面白い。海はいろんな生き物がいきている場所であることを知ることが出来ました。







☆牛久沼周辺探訪

 天気予報では涼しいということでしたが、実際には湿度も高く、かなり蒸し暑い1日。牛久沼周辺をのんびりと歩いてみました。佐貫駅→牛久沼→得月院→抱僕舎(作家・住井すえさんが執筆と勉強会を行なった場所)→小川芋銭記念館(河童の絵で知られる小川芋銭が晩年過ごした画室兼居室)→あやめ園→稲荷川→牛久駅というコースで、得月院の大カヤや、おなじ得月院のオニグルミから樹木とひと、動物のかかわりを感じたり、沼の魚やトンボを観察したりしました。



湿気の高い日にも水辺はどこか涼しげに見える。コシアキトンボ、コフキトンボなど観察。



ねむの木の花盛り。密集して咲くとなかなか艶やかな印象の花です。



巨木のかやの木、成長にとりわけ歳月を要するだけにこの木が時間を象徴しているかのようです。





☆早朝からの野遊び道場




 6月19日の江戸川野遊び道場はトンボの羽化を早起きして見ようという企画。なにしろ流山市の江戸川台駅7:00am、現地の北高校に7:30am集合とあって、おそらく参加者は少ないだろうと思ったら、ビックリ いつも以上に多い参加者が元気に集まった。まず、何をするかの説明をする。





 広い新川耕地の水田地帯では残念ながらすでにトンボの羽化は終っていて、わずかに羽化殻を見る程度。しかし、田んぼ周りや休耕地で思い思いにトウキョウダルマガエルやニホンアカガエル、ドジョウ、タニシ、アメリカザリガニなどを収穫する。重要保護生物のトウキョウダルマガエルを探す子どもたち。





 水路で投網を打つ。オイカワ、フナなど少し入ったけれど、ゴミに網がひっかかったりもして、何かと大変なショウだった。






☆印西市亀成川源流部を訪ねて




 印西市大森の長楽寺にはトトロの棲むような巨樹・スダジイが静かにたたずむ。その雰囲気は荘厳で、人間の小ささを痛感する。幹周りの計測を試みたが、樹木によって立地条件も幹の凹凸も異なるので、正確な計測は困難。ともあれ立派な巨樹と認定した次第。


 亀成川沿いのヨシ原ではオオヨシキリ、セッカ、さらにカッコウの声も良く聞こえる。水田にはアマサギ、チュウサギ、チュウシャクシギ30羽がエサをのんびりと捕っていた。






 水田と斜面林と小川と、里山を構成する要素がそのまま残る場所は今となっては貴重。中央の細い流れが亀成川の上流部。ドジョウや小魚、水生昆虫がたくさん棲む自然観察に最適な場所。農薬の使用を控えて、長く保全してもらいたい貴重なところです。








☆江戸川野遊び道場/印西市で小川の生き物観察



葛飾区郷土と天文の博物館主催「江戸川野遊び道場」も回を重ね、すっかり野遊びのベテランとなった子どもたちが思い思いに小川で生き物を追っかける楽しい一時。突如現れた大集団とその勢いに地元の釣り人も圧倒されて、退散してしまった。なんだかちょっぴり申し訳ないでした。








カネヒラ、ヌマチチブ、ドジョウ、タイコウチにトウキョウダルマガエルなど、小さな小川にも思いのほかいろいろな生き物が生息していることを知ることが出来ました。





☆春の里山観察会

コース:印旛日本医大駅→印旛村の谷津田めぐり→東祥寺→薬師堂→印西牧の原駅



田植えの準備ですでに田には水が張られ、雑木山の緑がきらめく。林縁に可憐な春の花がいっぱい。ジロボウエンゴサク、ホタルカズラ、ニリンソウ、ホウチャクソウetc.,・・・



めずらしいシナノキを見る。



薬師堂、茅葺きのお堂は重文。30年に一度立て変えると言う御柱も歴史的謂れを感じさせる。



お堂の脇にあるカヤとスダジイの巨樹。カヤの幹周りを計る。5mくらいだが、根周りはもっともっと太い。






☆海老川上流部/船橋北部の緑地めぐり

コース:滝不動駅→御滝公園→日大グラウンド→金杉緑地→運動公園→夏見緑地→長津川親水公園→塚田駅



 春爛漫のまさに観察会日和となりました。御滝公園のサクラはまだちらほら程度、しかし、滝不動の枝垂れ桜はちょうど見ごろとなっていました。ここには海老川の源流となる小さな滝があります。





 船橋市北部にあたるこのあたりは、複雑に入り組む谷津田と斜面林が残り、しかしその際まで宅地が迫る都市近郊ならではの景観となっています。





 千葉県第2位の人口をかかえる船橋市とは思えないほどのどかな斜面林沿いの路を歩いて、運動公園へ。午後も点在する緑地をたどり、樹木観察。

   斜面林の中に珍しいゴマギの大木があった。葉を揉むとゴマの香りがするとのことで、てんでに香りをかぐ。



 春の暖かな1日、のんびりと散策と観察を楽しんで、東武野田線の塚田駅で解散した。







☆鎌ヶ谷〜市川の緑地めぐり

コース:鎌ヶ谷駅→八幡神社→鎌ヶ谷市民の森→公民館→中沢八幡・春日の森→市川霊園→大町公園→北総・大町駅

2月の定例観察会当日、2月22日は歩くと汗ばむほどの異常な暖かさ。鎌ヶ谷〜市川の緑地めぐりのスタートは東武野田線鎌ヶ谷駅。用意した資料50部で間に合わないほど参加者が多く、今回もあたふた(60部作成しておけばよかったと後悔先に立たず)。

 まずは駅近くの囃子清水へ。ここは台地上に七面堂という小社があり、その崖下に湧水の湧く池がある。台地上にはマンション、住宅が林立し、低地の湿地と極端に異なる不思議な光景となっている。囃子清水の保全につとめる市民が手入れ作業中で話も聞いたりできた。

 ついで八幡神社へ向かう途中の斜面林ではなんとコブシが1輪花を咲かせていた。あまりの暖かさにこらえきれなかったようだ。八幡神社はなかなかに立派な社殿のある風格のある鎮守の森。市民の森と一体化した根頭神社には太いアカガシとシラカシが隣り合っていて、樹木観察にはもってこいの場所。樹皮や樹形、葉や枝振りなど樹木を見分けるポイントを「とし」が説明。聞くとなるほど、となるが、さて別の場所で応用ができるようになるのはなかなかにむずかしい。若木と老木ではずいぶんと印象が違ったりするから、識別は難しいが、しかし巨樹に畏敬の念をもち、若木に未来の巨樹を願うくらいはできそうだ。ゆっくりと森をめぐり、隣接の南部公民館で昼食。記念写真も撮影してから、八幡・春日の森へ。



ここにはムクノキの巨樹が多く、見事な鎮守の森となっている。中は朽ち果て、まるで樹皮だけとなってしまったようなムクノキの巨樹の姿には圧倒された(写真参照)。
 現在の社殿は、大正5年に焼失時に共に焼けた巨杉を材として再建されたもの。その巨杉の年輪は680余年だったという。

 ここにはヤブツバキも多く、ひっそりと花をつける姿がなかなかに奥ゆかしく、好ましい。鎌ヶ谷〜市川にかけて、起伏のある地形で、斜面林が長く続く。斜面林下の絞り水の流れにキセキレイを見る。しかし、残念ながらゴミが多い。ゴミだらけではせっかくの景観も台無しではないかとプンプン。

 なし畑の多いところでもあり、畑脇の小道をたどって大町公園へ。ここは谷津田と斜面林が北総の典型的な自然として保全されたが、動植物園にバラ園、さらに熱帯植物園までできて、いつの間にか「大町自然公園」から「大町レクリエーションゾーン」へと名称変更されたいきさつなど、参加の渋谷さんから説明があった。昔ながらの谷津田を残す部分は「大町自然観察園」というそうです。木道ならぬコンクリートの遊歩道沿いに斜面林や湿地を観察。アカガエルがすでに産卵をしている。オタマジャクシもわずかだか泳いでいたのにはビックリ。やはり温暖化は紛れもない現実となっているようだ。最奥部分にある池には外来有害植物のオオフサモが繁茂している。その問題点などを「とし」が説明して、いつもより短めの定例観察会を終了しました。
変化に富んで、じっくりと樹木観察のできるよいコースだったと自画自賛?しているが、参加の皆さん、いかがだったでしょうか?





☆江戸川〜水元公園で野鳥観察/04年1月25日

コース:JR松戸駅→江戸川土手→三郷有料橋→大場川→水元公園→葛飾橋→坂川→松戸神社→松戸駅



記念撮影のために勢ぞろい

  04年第1回目の定例観察会は幸先よいことに、天気もよく、風もない観察会日和となりました。参加者も35名とびっくりの多さ(用意した資料が足りなくなり、アタフタ)。江戸川土手に出て、三郷有料橋を渡って、水元公園の裏を流れる大場川沿いに歩きつつ、鳥見。ヨシの中を出入りするホオジロ、オオジュリンなど。しかし、オオジュリンかと喜んだものの、双眼鏡に入ったのはスズメだったりして・・・。水元公園ではまず、小合溜でカワセミを全員がじっくり観察でき、まずはラッキー。オオバン、バンも並んでいるところを見られ、カモ類もマガモ、キンクロハジロ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、さらに、運よくナポレオンハットのヨシガモも見られた。シジュウカラ、メジロ、ジョウビタキ、アカハラもじっくり観察でき、最後に取り合わせをしたところ、全部で39種でした。のんびりと美しい、あるいは、個性的な鳥を見るのは、楽しいとあらためて実感したのでした。





☆緑のネットワーク・まつど観察会/04年1月11日

サイカチの森をたずねて



 松戸市と市川市の市境に広がる森の中心に大きなサイカチの木があることから、通称「サイカチの森」とした。緑のネットワーク・まつど04年初の観察会でこの森を歩いてみました。最近、森の一部のかなりの樹木が伐採されてしまい、さらに森を貫く道路計画もあり、この森が今後残るかどうか、危機的状況にあることも判明。現地を歩いてみて、なんとか保全に向けて活動を進めようと話し合いももたれた。

























03年ミニ学習会&懇親会/03年12月20日



 1年を締めくくる恒例の学習会では、「江戸川−利根川流域シンポジウム2003」の報告や雨水の会からの「浸透桝設置の意義」などのお話、さらにクモ博士・八幡明彦さんに「やさしいクモ講座入門編−野田市三ヶ尾の豊かなクモ相」について聴きごたえのある話をしていただき、なかなか充実していたと思います。










☆矢切斜面林から江戸川〜柴又

03年10月26日午前9時〜午後3時

 前日まで台風の影響で午前中は雨とあった予報を見事に裏切って、10月26日朝から秋晴れとなりました。まさに「観察会びより」です。今回のコースは松戸駅から千葉大園芸学部→浅間神社→矢切斜面林→柳原水門→里見公園→市川橋→江戸川右岸→柴又までを歩きます。このところ新聞にも掲載されないので(連絡が遅れて載せてもらえないお粗末)、参加者も20名強とこじんまりとしています。観察会としてはベスト人数かもしれません。  この日は松戸市のクリーンデーで、集合場所が一緒の駅西口広場とあって、私たちもクリーンデー参加者と間違えられたり、松戸市長にばったり出会ったり、なかなかにぎやかなスタートとなりました。

 
千葉大園芸学部は散歩道にいい

 坂川は浄化水を流すようになってから、水質が改善され、 ボラ、ウグイなど魚が群れてそこここに泳ぐ様が見られました。スズキ、アユまでもここで見られるようになったとか。千葉大園園芸学部ではモミ、クスノキの大木を見、色づきだした実をつけるイイギリも見ることができました。小さいながらも森の雰囲気を味わってから、浅間神社へ。ここは極相林という森の最終的な姿が見られる貴重な鎮守の森です。ご神木はアカガシの巨木。たくさんのドングリを落としていました。車窓からも見られる浅間神社は鬱蒼と繁る緑の島のようで、松戸のシンボル的存在となっています。

 国道6号線をわたり、神明神社を経て市川まで続く矢切の斜面林のそのスタート地点は、いまや外環道の建設工事現場。いつの間にか巨大な道路がかなり出来上がりつつあり、かつての景観を大きく変化させてしまっていました。長く続く斜面林は緑視効果の高い重要な緑地としてぜひしっかりと保全してもらいたいもの。北総公団線を過ぎて、いったん台地上へ急な階段を息を切らせてのぼったところ、なんと参加者の一人が斜面際に立つマンション壁面に大きなスズメバチの巣を発見!スズメバチが盛んに出入りしている。造るに事欠いてこんな場所しかなかったのでしょうか?

 再び台地下へとくだり、本久寺で力石をみる。丸くて抱えづらい巨大な石を持ち上げる力自慢がかつてはいたらしい。ということから「とし」は若いころ北海道でセメント袋の荷卸をした経験談などまで披露してしまった。

 松戸神社前の坂川の水は流れ流れて新柳原水門から江戸川へ出る。長く無堤だったこのあたりに築堤計画が出て、天保7年に掘られた坂川河口部が消える可能性を知り、堤防を曲げ旧坂川の半分をワンドとして残すように当時の建設省江戸川工事事務所に提案し、実現した経緯などをここで説明。江戸川を望む土手で早めの昼食。午後、里見公園へ向かう旧坂川河口部一帯には良好な自然が残り、フジバカマもここでは元気だ。

 里見公園を経由し、江戸川べりを市川橋まで歩く。川岸のオニグルミが実をつけている。おだやかな秋の日差しの中、江戸川も気のせいかのんびりと流れているようだ。歩いていると、少々汗ばむほど。対岸に渡り、柴又目指して歩く。対岸から見ると、国府台の森の中にマンションがいくつものぞく。旧木内邸跡地に住民の反対にもかかわらず建設されつつあるマンション群らしい。緑地保全の困難さを痛感する光景である。  土手を下れば柴又というところで、本日のまとめ。天気もよく、身近な自然を楽しんだ1日。それにしても日曜日の柴又は人でごった返していた。帰り道、参道で名物・草団子を買って帰りました。










☆秋の里山と印旛沼

03年9月28日午前9時〜午後3時

印旛日本医大駅→鎌刈→師戸谷津→印旗沼公園→船戸大橋→なおこロード→京成臼井駅(解散)

 空が高くなり、ヒガンバナも咲いてしみじみと秋を実感できるようになった9月28日、久しぶりに江戸川の自然環境を考える会の定例観察会が行われた。7月はシンポジウム、8月は夏休みとなっていたから、本当に久しぶりの再会。今回は初めてのコースとあって、コース決めに手間取り、新聞各紙に予定が掲載されなかったため、参加者は27名とこじんまりとなった。北総公団線の終点・印旛日本医大駅からのスタート。まずはマイコアカネ♀に遭遇。「とし」が素早くキャッチし、参加者一同で観察。谷津田に降りると、ナツアカネの♂、♀が飛び交い、丈高い草の先に止まったりしている。稲刈りを終えた田んぼは切り株からまた芽が出て、青々とし、谷津田を取り囲む斜面林にはアケビがなっているが、見上げるのみで手は届かない。斜面林の木々にはジョロウグモ、ナガコガネグモ、コガネグモがどっさりと網を張っている。どのクモも丸々と大きく太って、里山の自然の豊かさをしっかりと現している。谷津の周りを囲む斜面林からの絞り水がたまった暗い湿地には、細く青みのあるイトトンボ・オオアオイトトンボが数多くいた。ゴンズイ、ガマズミ、マユミ、ヒヨドリジョウゴなどの実が色づいて、秋の風景に美しいアクセントとなっている。中でもガマズミは果実酒におすすめです。

 天気がよく、日差しの中では暑いくらいだが、湿度は低くてカラッと気持ちがよい。ツリガネニンジン、ゲンノショウコ、サクラタデなどあちこちで秋の草花を発見し、愛でる。中でもサクラタデの可憐な美しさは大人気となりました。ノダケやセンボンヤリなど個性派植物も興味深い。   師戸城跡のある印旛沼公園で昼食。印旛沼を見下ろして景色はなかなかだが、吹く風は強く冷たく、長居はできなかった。

 午後も谷津田めぐりの続編。ヤノネ、タコノアシ、メナモミ、まだ色づく前のイイギリの実など見るべきものは多い。印旛沼に出て、岸辺近くに浮くヒシをたぐって実をさがす。緑色のヒシの実はするりと皮がむけて、生でおいしいと試した方の感想も。湖岸で記念撮影。沼沿いにある高橋尚子嬢にちなんだ尚子ロードから印旛沼を眺めると、長年の干拓によってずいぶんと小さくなったらしいが、それでもなかなかに雄大だ。あとは京成臼井駅までひたすら歩いて、駅前で解散。ひさびさの観察会はお天気に恵まれ、のんびりとかなり楽しめました。







☆増尾城趾公園から大津川へ

03年6月22日(日)午前9時〜午後3時15分
JR松戸駅→柏駅→新柏駅→増尾城趾公園→広幡八幡宮→庄南町・神明神社→観音寺→逆井駅

★またも、ちょっとピンぼけな写真になってしまいました。

     
            法林寺の大イチョウ              花をつけたムクロジの巨木                   

 6月22日(日)、この時期にしては珍しく連日の晴れ、しかし暑い。東武野田線新柏駅にはすでに多くの参加者が集まっていた。今回は柏市に珍しく残る貴重な樹林地や田園地帯を歩く初めてのコース。総勢48名でのスタート。まずは法林寺で1本立ちの大イチョウを見る。目通り6m近い雌木で乳根も下がって実に立派。ついで、香取神社で常緑の森の樹木観察。アカガシ、シラカシ、スダジイ、カヤなど鬱蒼としている。その並びに増尾城址公園が広がる。起伏のある地形を活かし、かつての土塁の跡が残る相馬氏ゆかりの地は木々の生い茂る自然公園として保全され、季節を変えての散策が楽しめる。森のはずれには増尾湧水もしみ出している。隣接する水生生物の保全を目指す小公園では、水辺にショウジョウトンボ、ギンヤンマ、コシアキトンボ、ノシメトンボ、イトトンボが飛び交っていた。
このあたり、柏市とは思えないほど緑地が連続し、貴重な自然環境が残されている。その中に広幡八幡宮がある。モミやエノキの巨樹もある静かなたたずまいの神社で昼食。

   午後は、大津川の両側に広がる水田地帯を歩く。午前中はほとんど木陰を歩いて、さほど暑さを感じなかったが、午後の日差しはさすがに暑い。それでも水田をわたってくる風は涼しく、土の道を歩く間はよかったが、アスファルトの照り返しには参った。あらためてヒートアイランド現象の緩和に樹木や水田の果たす役割が大きいと実感した。しかし、この水田には残念ながら、生きものの姿がほとんどない。タニシがいる程度だからか、アマサギ1羽も飛び去っていった。沼南町の神明神社で小休止。さらにカタクリ群生地近くの市民プール前広場でも休憩を取って、最後の観音寺へ。ここでは大きなムクロジが花をつけ、見事だった。

 いつもより歩く距離は短かったものの、暑さのため、正直かなり疲労困憊。しかし、樹林や水田のありがたみをひしひしと感じた観察会でした。