「自然通信」




「自然通信」は90年11月より毎月刊行しているミニコミ誌。
自然環境に関する話題を独自の視点で紹介。
千葉県東葛地方をフィールドにしつつも、
全国の動向を視野に入れて編集、
真面目に楽しく環境を考えたいと試みているつもりです。
刊行目的として、「身近な自然の大切さを知ってもらいたい」、
さらに「各地で活動するグループとの交流、連携を計りたい」
との思いがある一方で、単純に活字好きのアナログ派が
発信し続けているだけともいえます。
スタッフわずか2名の極小零細通信社。
調査生き甲斐の「とし」と万事にアバウトな「CT」の
凸凹コンビがあたふた作成しておりますが、
最近は体力の衰えに加え、記憶力減退、惚けも案じられ、
細々と続けて28年目、とりあえず350号を目指し、さて、どこまで続くやら?B5判 12頁
 






地味、でも貴重なトネハナヤスリ
 ハナヤスリ科のシダ植物。
原産地は利根川水系と淀川水系。渡良瀬遊水地ではヨシ焼きのあとに芽を出す。
  胞子葉がヤスリに似ることからの名。
 見た目地味だが、春のひと時にのみ見られる貴重なシダ植物。






18年5月号




目次

☆観察会の25年

江戸川・利根川流域 花暦

☆東京湾に下るサケの稚魚/本物のカラスガイ/網に入ったカモ救出/スナヤツメ ほか

☆日本のトンボ・ウスバキトンボ /カレイの赤ちゃん育つ/大食いの胃袋

☆としの観察日誌

☆今年も江戸川 春魚に会う

☆コウノトリに会いたくて/国会前大集会/江戸川の野鳥

☆トピックス

☆ちょっといい本 「数を数えるクマ サーフィンするヤギ」
           ベリンダ・レシオ著 中尾ゆかり訳 (NHK出版)                              

                                 
                          



巻頭言/変わる歴史観

  歴史は不変のようで、時代によって評価は大きく変化する。多くの歴史書は勝者が残すものだけに、「書かれざる歴史」に目を向けるようになったのは最近だ。敗れ去ったもの、滅ぼされたものは「野蛮」「無知」と片付けられていたことに疑問を持つのはいまでは当然。沖縄やアイヌの歴史、文化に注目が集まり出している。西へ西へと開拓者が進む途中で凶暴なインディアンを倒していく西部劇に、実は先住民から土地を奪う侵略の歴史の一面もあったと描いた映画「ダンス・ウイズ・ウルブス」は衝撃的だった。日本から最も遠い地「パタゴニア」を旅した作家・池澤夏樹のドキュメンタリーではマゼランの航海によって世界地図は描き上げられたが、同時にアフリカから生まれた人類が長い旅の果てにたどり着いたこの地の先住民を滅ぼすきっかけとなったとして、称賛されるだけではない歴史の複雑さと共に「最初に来た人に敬意を払おう」と池澤さんは語る。原住民が洞窟に残した3200年前の無数の手形は美しい絵画作品であると同時に、ひとりひとりの心の叫びのようでもあり、「私たちを滅ぼした世界は美しいか?」と問うているようにも思えた。後世の人々に問われることになる「いま」の私たちの日々だが、言い訳程度ではすまない文書改ざんに隠蔽、愚かな歴史を綴る羽目は誰ゆえか。





2018年
/ / / / / /
/ 5月号 4月号 3月号 2月号 1月号



過去の通信はこちら


☆「自然通信」購読御希望の方は、メールで購読希望と明記してお申し込みください。
年間購読料2000円(送料込み)です。

もどる